ダイエットには前項で説明した通り、３つの基本があります。 その共通点は、足裏のバランスを整えるということなのです。 １番目にある「安定機能の回復」とは、足裏のバランスを整えると、重力の上に無駄なく効率性をもって立てるため、その上部のバランスも整ってくるということなのです。自然と正しい歩行ができるようになる、つまり足裏から全身のバランスを整えることによって、キレイな骨格づくりにつながるのです。全身のバランスが整うと、体を支える筋肉や脂肪も自然と適切な量に合ってきて美しくやせられるのです。このことが美・ダイエットそして健康法の一番最初にこなければならないのです。なぜなら、人間は重力とのバランスを効率的に保つことを最優先しているからです。このことをいつも思い出して下さい。 足裏のバランスを整えるということは、「積木の１段目の原理」でいう最初の１段目を安定させると細く高く積んでいけるということと同じなのです。もし１段目が傾いていたとしたら、その上は崩れないようにするために反対にずらさなければなりません。人間の場合はそのゆがんだり、ずれた部分を筋肉で補い、太くすることで崩れないように補っているのです。 足裏のバランスを正すことで、全身のバランスも自然に整い、正しい立ち姿勢と共にスラリとした美しいスタイルに変えることができるのです。 これが、足裏バランスダイエット法の1番目の法則なのです。 足裏のバランスを整えると、 ?縦＝前・後のバランスが整い、背筋が伸びて姿勢が整うほか、下半身の引き締めができる。 ?横＝左・右のバランスが整い、骨盤のゆがみや脚の左右の長さの違いを改善できる。 ?高さ＝上下のバランスが整い、全身的に女性らしい美しいプロポーションが保つことができる。 というように、縦×横×高さからなる構造学的な歪みが改善されてくるのです。 かつて、足裏のアーチを研究するために、裸足で歩く国７カ国を５年間かけて調査しに行ったことがあります。やはり現地の人々の足を見て驚かされました。 見事なまでに足指が踏ん張り、毎日畑仕事や森の茂みなどへも裸足で歩くので、石ころやガラスの破片を踏んでも、身体を守るということが知らず知らず、足裏の機能として身についているのです。 また、土台となる足裏が安定しているので、皆さんスラリと細く、また頭上にお供え物を乗せ何キロも歩いて先祖のお墓参りに行くことができるのです。 アメリカでは、アメリカ人やイギリス人・オーストラリア人の足も比較調査しました。 彼らも日本人と同様に外反母趾や浮き指（指上げ足）が多数見られました。特に、太ももやお尻が異常に大きく発達した方々は、親指が甲につきそうな位反っていたり、親指の踏んばる力がほとんどないのが印象的で、ここに、アメリカ人を代表する特有の下半身太りのカギがあるのです。