カサハラ理論で足裏のバランスを整えるテーピング法

成人女性の約８０％に外反母趾・浮き指（指上げ足）・扁平足などの足裏の異常があり、それに伴って足裏のバランスが狂っているのです。美容面では、足裏の不安定に比例して、負担のかかったところに余分な筋肉や脂肪がつき、下半身太りになってしまうのです。また、土台の足裏が不安定だと、それに合わされて姿勢が悪くなったり、Ｏ脚や顔面の左右差なども起こっているのです。 しかし、現代医学はまだ、この｢足裏のバランスと美との関係｣に気づいていないのです。「積木の一段目の原理」で説明したように、土台（基礎）となる一段目がゆがむと、その上部は必ず反対側に傾きます。また、家が傾いたら誰でも土台（基礎）から正していくという考え方が自然に起こります。しかし、人間にこの考え方をあてはめていないのです。 ここでは、外反母趾や浮き指（指上げ足）・扁平足の改善をはじめ、美と健康に著しい効果を発揮するカサハラ式足裏バランステーピング法を紹介していきます。このテーピング法は、人間の土台となる足裏のバランスをテコの原理に基づき、その力学的裏づけによって足裏のバランスを整える最も効果的なテーピング法なのです。「足と美・健康との関係」が次第に証明されつつある中、何年か先には医師をはじめ、多くの人たちがこのテーピング法を取り入れるものと考えております。 なぜなら、これまでに述べてきました通り、現代人の子どもから大人まで、足裏に異常が起こっており、指を踏ん張って歩くことができず、足裏の退化が進んでいる実態です。これが原因となって、負傷の瞬間を特定できないスポーツ障害・慢性痛・自律神経失調状態・美容上のトラブルも起こっているのです。この足裏の異常がどれだけ身体に大きな害になっているかということを、まだまだ大勢の人たちが理解していないのです。 不安定な足裏での歩行は、体に構造学的なゆがみをつくり、ゆがみのあるところに地面から過剰な衝撃とねじれが繰り返され、痛みや不調の根本原因になってしまうのです。 それを防御しているのが、「足裏の機能」なのです。そうしなければ、私たちは健康な身体と美しさ・若々しさを維持することができないのです。このことは予防医学の基礎となり、寝たきりやケア・介護を必要とする状態にならないためにも大切なことなのです。