女性は「出産」という大切な役割を担っているため、安全にスムーズに出産ができるように、男性よりも「関節が浅く、筋肉も弱く」造られています。そのため、女性の体は男性に比べて、重力の影響を多く受けやすく、体がゆがみやすいのです。だからこそ、女性は重力の負担に負けないよう気を使うべきなのです。 「外反母趾」「浮き指」「扁平足」など足裏の異常が、成人女性の約８０％と女性に圧倒的に多く見られるのも、重力の影響を多く受けてしまうからです。 足裏が不安定になると、重心の踵寄りと左右差が伴うため、不安定な足裏での歩行により、股関節にズレが生じます。それに合わされて、その上の骨盤や腰椎・背骨・首・顎と体の上部にゆがみが起こります。 つまり、足裏に「外反母趾」「浮き指」「扁平足」があると、出産前から既に、骨盤や腰椎などにゆがみがあるのです。そのような方は、足裏が不安定なため、重力とのバランスが上手く取れず、妊娠中のお腹の重さで一層腰が反らされてしまったり、骨盤のゆがみが一層多く出てしまったりすることも多く考えられるのです。 もともと足裏が安定している人は、出産で一時的にアンバランスな状態になったとしても、重力とのバランスをとりやすいので、出産で開いた骨盤も引き締まり、体重が自然と妊娠前の状態に戻っていくものですが、足裏が不安定な人は、重力とのバランスが上手く取れないため、土台の不安定を補ってももやお尻、お腹や腰回りに余分な筋肉や脂肪を蓄え、産後太りに悩まされてしまうのです。また、足裏の不安定から首を痛めると、自律神経が誤作動を起こし、疲労した体を守ろうとする防御反応で過食を引き起こしてしまうこともあるのです。 従って、産後ダイエットのポイントは、体の土台となる『足裏のバランス』をテーピングやテーピング靴下などで整えることが大切です。更に、第２の土台となる『大転子』（股関節の外側に位置する）をしっかりとサポートすることで、骨盤や恥骨結合のゆがみが整い、余分についた筋肉や脂肪が燃焼され、引き締まってきます。 また、足裏と股関節（大転子）が安定すると、上半身のバランスもよくなり、特に首が安定するため、産後のうつの対策にも。 育児をしながら、自宅で産後ダイエットや健康な体の基礎をつくることができます♪