S.A(28歳 事務職)
私が笠原先生の治療院に通い始めて早いもので1年になろうとしています。
先生の「自分で治す外反母趾」という著書を読んだとき、O脚やすねの張りのことも書かれており非常に納得できる内容でこれが本物だと思いました。
私はその頃、すねが張りすぎてすねの外側から外くるぶしにかけての痛みとしびれ感で
歩くのがものすごく苦痛でした。心配になりいろんな病院や接骨院などにも行きましたが、検査でも異常がなく、またどこへ行っても電気・湿布・薬だけでほとんど効果がありませんでした。このままだと歩けなくなるのではないかという不安や仕事のこともあり、焦りの日々が続いているときに先生の本にめぐりあったのです。
先生はどこの病院でもわからなかったすねの張りや痛み、そしてしびれの原因をテコの原理でわかりやすく説明してくれました。今までどこへいっても原因を明確に教えてくれるところはありませんでした。かなりひどいO脚があり、歩く時に足先が外方向へ流れる歩き方をしているため、ひざの上下でぞうきんを絞るようにねじれによる負担が加わっていると、
私の足を動かして見せてくれたので納得できたのです。そして、先生は治らなかった理由について、いろんな病院に行ったけれど1つだけ大事な治療法を見落としてしまったからだと言われました。それは、90%の治す働きのあるサラシ固定だというのです。
初めはひざから下をサラシでこんなに巻かれて驚きましたが、不思議なことに帰りにはすねの痛みや張りを感じず、安心感がありました。数日経つと、
サラシを巻いてる方がとても楽なので逆に外すことに不安感を感じるようになりました。とにかく先生の指示通りに毎日自分でも巻き続けましたら、先生が言われたとおりの2ヶ月ですねの張りと痛みがすっかり治りました。これでもういいのかなと思っていたところ、先生から「このままサラシ包帯を1年半続ければO脚も完全に治りますよ。 今O脚も治しておくと2度とすねの張りや痛みが起らないですよ。」と言われましたが、まさかこれほどひどいO脚が完全に治るとは信じていませんでした。ただ今までの良くなったことがあるので、先生が長年の経験でおっしゃるならと希望が沸いてきて、また1年半でこの脚がまっすぐになったらどんなに今までのコンプレックスがなくなるだろうかと思い、決心しました。少しでも良くなるともっとキレイになりたいと欲がでるものです。
通院は月に1回なのであとは指示通り、自分でサラシを昼間巻いて夜は外すという繰り返しをコツコツ続けていました。
半年を過ぎた頃から自分でも前よりひざがくっついてきた気がして、続ける希望が見えてきたのです。そして、最初から10ヶ月が過ぎた頃、自分でも確信するくらいO脚がよくなっているのが分かりました。そして先生からも予定通り改善してきていると言われ、自信がもてました。もうここまできたら完全に治したいという強い思いが湧き出て、
スカートを自信もって履ける日を夢見るようになったのです。サラシを巻き続けるのは確かに根気が必要でしたが、完全に脚がまっすぐになるのなら必死になれます。今1年が経とうとしていますが、ありえないと思っていたO脚がかなり治ってきています。おまけに脚も細くなってきており自分の足とは思えないくらいうれしいことです。自分ではほぼ完全と思っていますが、先生の言われる日数まであともう少しですので、完全に治るのを目指して頑張りたいと思います。
やはり長年の歩き癖からくるものは、そう簡単には直せるものではないのは当たり前です。でも原因が分かり追求すれば治る力をもっているんだなと改めて感じ、自分の体験をもって身にしみています。O脚で悩む若い人は結構いますので、是非私の体験がお役に立てばと思います。
笠原巖先生のコメント
Sさんの場合は、O脚がひどかったことがすねの張りや痛み、しびれの原因だったのです。全ての痛みやしびれは必ず隠れている原因があり、これを見抜く力がなければ正しい治療につながらないのです。
体の運動器系の痛みや関節、変形した骨を治す90%の働きが固定にあることも知らなければなりません。その患部の固定も負担度より安静度が上回る固定量を計算できなければ治癒には至りません。たとえ
慢性的なものであっても固定をすれば治るという考えを持つことが専門家にも必要です。
O脚を完全に治すには日常生活に支障がないサラシ包帯固定が必要です。正座こそできませんが、トイレは普通にできます。いろんなO脚改善法が言われていますが、ひどいO脚を完全に治すにはサラシ固定をして1年半巻かなければなりません。よほどの決心が必要ですが、必ずよくなります。
このサラシ包帯は、O脚で変形性膝関節症で苦しんでいた中高年の人であっても、ひざの痛みと共にO脚が本当に治ってくるのです。この体験を30年以上味わっているのです。ただ、ほとんどの病院でこのサラシ包帯を長く巻くという施術を行っていないのです。だから、私がここで話しても理解できないと思います。
人間には「過剰仮骨の吸収と付加骨の添加」という自然治癒力の本能を持っています。そしてこれはどの医学書にも書いてある当たり前なことなのです。しかし、手間ひまがかかるため、そして経験がないため行われていないのです。
サラシ包帯固定は、この自然治癒力の法則に従っているだけなのです。